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大門未知子の収入は事業所得か給与所得か

弊学は、ゼミ以外は全てレポート提出が単位取得の要件でした。

社会人がほとんどだったので、出席率で判断すると留年が多くなるという理由らしいです笑。よって、出席はそれほど厳しくなく、半分くらい出ていれば大丈夫だったと思います。

私は残業のない仕事をしており、かつ、健康だけには自信があるので、2年間で休んだのは2コマだけです。

 

前期講義は4月中旬〜7月中旬まで。7月初旬に課題の発表があり、7月下旬に提出する。

後期講義は9月中旬〜1月中旬まで。12月下旬〜1月初旬に課題の発表があり、1月下旬に提出する。

こんなサイクルだったと思います。つまり、1ヶ月くらいの間に、受けている講義の全てのレポートを書かなければなりません。弊学は、1年間に取得できる単位が24単位まで。1講義2単位構成なので、前期と後期で12講義。ゼミはレポートがないので、1年間で最大10講義分のレポートを書く計算になります。

 

課題は、先生によって様々で、頭をかかえた課題もあれば、結構サクッと終わってしまう課題もありました。分量的には平均、1200字×3〜5枚程/2単位、だったような気がします。そして、弊学は、課題の要件を満たしていて、かつ、期限に間に合えば、単位はもらえたと思います(レポートで落とされた同期は多分いない)。

 

具体的にどのような課題が与えられるのかというと、

匿名組合の組合員Aがこの匿名組合の営業として行われた航空機リース事業に課する所得(または損失)について、所得税法上、その所得はなに所得として区分され課税されるべきか。」

「役員賞与の事前確定届出給与該当生の有無が問題となった事例」

メンタルヘルスと企業の責任」

「恒久的施設についての一考察」

などでした。これを、学説と判例を交えながら、レポートにするという感じです。今考えると、結構大変そうですね笑。

 

 

そして、2年間の大学院生活の中で一番面白かった課題は、

 

「大門未知子の収入は事業所得か給与所得か」でした。

 

所得税の講義で課題が3つ与えられ「好きなものを選択」する形式で、そのうち1つがこれだったのですが、私はドラマをすべて見ていたので即決でした笑。

 

レポートの構成は、

1、はじめに

(1)所得の区分

(2)事業所得とは

(3)給与所得とは

2、事業所得として判断された事例(福岡地方裁判所昭和62721日判決)

3、給与所得として判断された事例(東京地方裁判所平成24921日判決)

4、小括

5、「ドクターX-外科医・大門未知子-」が東帝大学病院から得る収入は、給与所得か事業所得か

(1)事実の概要

(2)給与所得に該当する根拠

 

 

というような流れで、給与所得でレポートを作成しました。この場合、2と3は、大門未知子の収入を給与所得と判断する方向性で持っていきやすい判例なり裁判例なりを見つけることが重要なポイントだと思います。

 

 

一つ(2単位分)のレポートを書くだけでも、学説を調べ、自分の考えに有利な判例(裁判例)を探し、読んで、レポートにまとめる。なかなかの労力です。

しかし、この課題を一つ一つ丁寧にこなしていくことが、論文執筆に繋がると思います。

 

レポート一つ一つも大切に。